第2次大戦中、ビルマとシンガポールの慰安所で働いていた
朝鮮人男性従業員の日記が発見されたという。
発見者はソウル大学名誉教授の安へい直(アンビョンジク)氏。
韓国での慰安婦問題の第一人者といってよい人物だ。
強制連行説について安氏は、
「朝鮮では募集を業者が行い、軍が強制連行する必要は
基本的になかった」との立場。
今回発見された日記の信憑性は、これから慎重に検討されるだろう。
断片的に報じられている日記の記述には、
興味深い箇所も見受けられる。
例えば、「鉄道部隊で映画(上映)があるからといって、
慰安婦たちが見物に行ってきた」(昭和18年8月13日)とか、
「慰安婦に頼まれた送金600円を本人の貯金から引き出して、
中央郵便局から送った」(同19年10月27日)といった記事。
当時、600円がいかに大金だったか。
ラバウルの海軍爆撃隊にいた市川靖人飛行兵曹の後年の証言によれば、彼も相手を勤めた慰安婦から、
両親宛に200円の送金を頼まれている
(客の日本兵にこんな依頼をしていること自体、
「性奴隷」ならあり得ない)。
その時、彼は200円あれば
「山梨県の田舎なら小さな家が1軒建てられるなあ」
と思ったという(『文芸家協会ニュース』平成4年10月号)。
600円ならその3倍の金額だ。
もしこの日記を信用してよければ、
慰安婦が金銭面で実に恵まれた境遇にあった事実を補強する、
貴重な史料になろう。
これまで知られているところでは、文玉珠氏の場合、
3年足らずで何と2万5千円もの貯金をしたという。
また、慰安婦たちが連れ立って映画鑑賞に出掛けている記事からも、
およそ性奴隷などといった表現とは
かけ離れた実態を窺うことが出来る。
残念ながら、慰安婦の募集に携わった時期の日記は
発見されていないようだ。
故意に隠されている可能性はないだろうか。
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